善玉菌を増やし育てる! プレバイオティクスってなに?

健康

 

代謝についてシリーズでお伝えしてきましたが、今回で最後になります。

健康維持のために、腸内環境をよりよく保つことが大切ということは、

今までお伝えしてきたとおりですが、

最終回の今回は、知らない方も多いかもしれません。

プレバイオティクスについてです。

 

代謝シリーズ

1・小学生でもわかる!「代謝」のお話 基本のキ

2・代謝をよくするATP~効果的にATPを増やすには?

3・じっとしてるだけで痩せる!?基礎代謝はこうして上げろ!

4・食べるだけで痩せる!?DIT(食事誘導性体熱産生)ってなに?

5・意外な食べ物が腸内環境を乱していた!FODMAPの秘密

 

 

 

プレバイオティクス?プロバイオティクス?

 

あなたの身体の中にいる腸内細菌や、食品で摂る有用菌を育てて、

増やすことができるのが、プレバイオティクスです。

 

プレバイオティクスと似た言葉で、プロバイオティクスがあります。

 

プロバイオティクスとは、人体によい影響を与える微生物のことで、

善玉菌や善玉菌を含む食品・製品のことを言います。

 

プロバイオティクスは、

ヨーグルトやぬか漬け、納豆、味噌や醤油などの発酵食品に多く含まれています。

 

腸内細菌の いい子悪い子普通の子…?

 

善玉菌には、乳酸菌やビフィズス菌、納豆菌などがあります。

これらの菌は、体内にいて、

健康維持や生命活動のために必要な物質を作り出しています。

 

善玉菌は、腸内細菌として体内にいますが、

その他に体内には、悪玉菌、日和見菌がいます。

 

悪玉菌には、大腸菌やピロリ菌などがあります。

このうち、大腸菌は、増えすぎなければ、身体に害を及ぼすことはありませんが、

大腸菌が増えすぎたり、ピロリ菌に感染すると、

下痢や腹痛、免疫力を弱め、胃潰瘍、胃がんを引き起こすこともあります。

 

日和見菌は、体内に最も多い細菌で、善玉菌でも悪玉菌でもないのですが、

体内で、善玉菌、悪玉菌のどちらかが優勢になると、その菌に加勢する菌です。

体内で善玉菌が強いと、日和見菌は善玉菌に味方します。

反対に悪玉菌が強いと、日和見菌は悪玉菌に味方します。

そんなちょっと厄介な菌です。

 

20日和見菌

出典:くにちか内科クリニック

 

腸内の菌を育てる!増やす!

 

さて、今回のテーマの、プレバイオティクスですが、

腸内にいる善玉菌のエサとなり、善玉菌の数を増やす働きがあるものをいいます。

このとき、悪玉菌を増やすことはしません。

 

プレバイオティクスとなる条件は、他にもあります。

 

  • 胃などの消化管上部で、分解・吸収しない。

 

  • 腸内環境を整えて、それを維持する。

 

  • 人の健康の増進維持のために働く。

 

 

プレバイオティクスが含まれている食品は?

 

プレバイオティクスはオリゴ糖と食物繊維に多く含まれています。

 

オリゴ糖は、きな粉やごぼう、大豆、たまねぎなどに多く含まれています。

他にも、甜菜(てんさい)と呼ばれる、大根のような野菜からつくられた

甜菜糖(砂糖の一種)にも多く含まれています。

お料理に使う砂糖を甜菜糖に変えるだけで、

無理なくオリゴ糖を摂取することができそうですね。

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出典:ホクレン

 

食物繊維は、

穀物、イモ類、海藻、キノコ、こんにゃくなどに多く含まれています。

 

これらのプレバイオティクスを、

どのように摂取すると、効率よく、善玉菌を増やすことができるのでしょうか。

 

善玉菌を増やすには、○○との同時摂取がおすすめ!

 

それは、善玉菌そのものである、プロバイオティクスと、

善玉菌を増やす働きのあるプレバイオティクスを同時に摂取することです。

そのことを、シンバイオティクスといいます。

 

シンバイオティクスは、

1995年イギリスの微生物学者Gibsonによって提唱された言葉です。

現在では、医療の現場でも応用されていて、

栄養状態が改善されたなどの様々な臨床試験報告がされています。

 

シンバイオティクス

出典:健康道場

 

これらのプレバイオティクスとプロバイオティクスの食材を

バランスよく組み合わせて摂取することで、

体内の善玉菌が増えて、腸内環境が整い、健康向上につながるでしょう。

 

 

necopen

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エコな暮らし、ていねいな暮らしに憧れつつ、 ラクチンで快適な暮らしも捨てがたい専業主婦。 ほんとうは、毎日まるまって寝ていたいネコペンです。

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