片付けのコツを伝授~「捨てる」をカンタンに!
物を持ち過ぎている人の多くは、「捨てれば片付くんでしょうけど、捨てられないのよね。」
私が収納の仕事を始めてから一番多く聞いたのが、このお決まりのフレーズです。
物が多いことを自覚しているものの、「捨てられず」に「面倒だからそのままでいいか」となり、いつまでたっても「片付かない」どころか、さらに「物が増える」ことになっています。
今回は「捨てる」で躓いた人の片付けはどうすれば上手く進むのか、事例を交えながらお伝えします。
1.捨てられない時は?
物が捨てられない代表的な理由→対処法を挙げてみました。
・高価だったから→買った時の値段ではなく、時価(今の価値)で考えましょう
・新品だから→使いましょう
・使っていないけど、いつか使うかもしれないから
→いつかがやって来る確率は低いものです。使う時に簡単に入手できる物なら捨ててもいいのでは。
・まだ使える、壊れていないから→3.へ続く
・思い出があるから→5.へ続く
2.捨てるコツ
捨てるのが苦手な人は「捨てなきゃ、捨てなきゃ」と、いつも捨てるものばかり探しています。
実はこれ、逆効果なんです。
捨てるものを選ぶのではなく、必要なものを選んでみましょう。
そのためには、面倒でも全ての物と向き合う必要があります。
「使う・好き」など自分の言葉を使って必要なものやお気に入りのものを選び取りましょう。
後は、残った「使わない・嫌い」なものを部屋や家から出すだけです。
3.「捨てる」を別の言葉に置き換える
◆物が多い人は、同じようなものを複数持っています。
その場合は「減らす」と考えてみましょう。
使い勝手のいいお気に入りを最小限持ち、他は減らしましょう。
◆捨てるのに罪悪感がある方は、自分よりふさわしい人に「譲る」と考えてみましょう。
「それなら、できるわ~」と、案外すんなりいきます。
地域などで行っている不用品引取りも、人の役に立ちながら手放せるのでお勧めです。
*私が物の多い家を片付ける時、「捨てましょう」より「減らしましょう」「譲りませんか」を使っています。
同じような意味でも、聞く側は心理的に随分違いますよね。
4.迷ったら
捨てるか取っておくか、迷うものは別のボックスに分けておきましょう。
期限を決めてもう一度見直すといいですね。
この方法で上手くいった人は数多くいます。
また、ボックスの存在自体を忘れているくらいなら「捨ててもいい」と判断できますよね。
5.どうしても捨てられないもの
それでも捨てられないもの、私は思い出のものです。
子どものテストやプリントなどを全部取っていて、成長した後も捨てられないという人もいました。
どうしても捨てられないもの、それはあなたの宝物ですから捨てずに取っておきましょう。
物が多い人は、まず自分に必要な物を選び取る目を持ちましょう。
その上で自分に合った「捨て方・減らし方」を実践すると、物が増え続けるのを防ぎ、片付けは随分ラクになりますよ。
その後にやってくるスッキリした部屋のためにも、いつまでも「捨てる」で悩むのは卒業しませんか。
次回の片付けのコツは「収納」をテーマにお伝えします。
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