カビを発生させない! クローゼットと洋服収納のポイント
日本は高温多湿の気候に加え、現代住宅は高気密で湿気がたまりやすくなっています。
クローゼットも、カビが発生しやすい場所です。
ここではカビが好む環境、衣類保管、湿気対策、カビ対処法をお届けします。
1.カビの好む環境
カビは胞子から発芽し、菌糸を伸ばし、若い胞子を作ることにより生育・増殖します。
カビの発生に必要な条件は、温度・湿度・空気(酸素)・栄養です。
発育温度は、15~30℃(これより低温や高温でも発生するカビがあります)
発育湿度は、70%を超えると要注意です
空気の流れが無く換気不足のクローゼットは、カビの好きな高温多湿になりやすいのです。
2.衣類の保管方法
一度着ただけでは洗濯をしない洋服は、必ず湿気を飛ばしてからクローゼットに戻しましょう。
半日ほどハンガーに掛けておくと良いでしょう。
洋服ブラシでほこりを払う事も忘れずに。
クリーニングから戻った時のビニールカバーは、キズやほこりから守るためのものです。
衣類には、クリーニング時のスチームが湿気として残っていることがあります。
必ずビニールカバーを外して、少し乾燥させてからクローゼットにしまいましょう。
ほこりが気になる方は、通気性のある不織布のカバーに掛け替えて保管するのが良いでしょう。
抗菌・防カビ剤を練りこんだ衣類カバーがおすすめです。
〈不織布衣類カバー〉
湿気は下に溜まり、カビの発生原因となります。
衣類は、上部にはカシミヤ・シルク・毛皮など大切な衣類を、中央には化学繊維など、下部には湿気に強い綿・麻などを収納しましょう。
衣替えの際は衣類を替えるだけでなく、保管場所も替えることが望ましいのです。
3.クローゼットの湿気対策
・収納は詰め込み過ぎず(8割収納がベスト)、空気の通り道をつくる
・クローゼットの扉を開け放す
・晴れた日は引出しを段違いに開けて、衣類の風通しをする
・晴れた日に扇風機・サーキュレーターなどで風を通す
・防湿剤を利用し、湿気を押さえる
・こまめな掃除で、栄養源となるハウスダストを除去する
・除湿器で湿度を下げる
〈コンパクト除湿器〉
4.カビが発生してしまったら・・
衣類の汚れはカビの発生源になります。
屋外でカビをできるだけ取り除き、洗濯して、天日干しをすると良いそうです。
クローゼットのカビには、防カビ剤を用いる方法があります。
壁紙(紙・土・繊維製品はシミになる場合があります)には、刺激の少ない乳酸タイプがおすすめです。
〈NEW乳酸カビナイト〉旧タイプ
空気中を浮遊するカビには、空気清浄機の活用も有効です。
年2回の衣替えは、衣類とクローゼットのカビ点検に絶好の機会です。
晴れて空気が乾燥した日は、クローゼットの空気を入れ替えるのに最適です。
日頃からカビが生えないような環境をつくることを、常に心掛けると良いでしょう。
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